2023.01.14
笑いあり、涙あり おもてなしの悪戦苦闘! VOL.117
2023年が始まりました。過去3年間はコロナに振り回されましたが、2022年4月頃から日本もwithコロナに舵を切ったのかなと感じるようになりました。まずビジネスで出張のお客様がキャンセルなく予定通り宿泊されるようになりました。フィジカルスポーツやeスポーツの大会や合宿も中止されることなく行われるようになり、
「入学して初めて体験する今回のeスポーツ合同合宿が、高校生活で最後の合宿なんです」
と3年という時間がちょうどコロナ禍と重なり、我慢を強いられた若者が多くいたということをeスポーツ事業を通じて理解しました。そんな理由からか夏以降のスポーツ大会などでは多くのご父兄も選手に同行して宿泊され、お子様との思い出作りをされる光景が見られました。
ご宴会についてはホテルというのはある程度まとまった人数で開催されるケースが多いので、私共の方から積極的な販売は行っていませんが、2022年の11月頃からお問合せや予約が入るようになりました。意外に感じたのは年齢層の高いお客様から「同窓会を開催したい!」というご要望が増えたことです。
「友達と会って話をする時間は貴重で、コロナで失った3年という時間のロスは私達の世代にとっては大きい!」
と幹事様が言われました。男性は恩師だけという女性ばかりの同窓会で『お酒が飲みたい』という方々ではないだけに、言われていることの重さを実感させられました。検温と手指の消毒だけでなく、ウイルス99%抑制機能付の空調を導入し、対面する人と人の間に透明ボードも設置するなど感染症対策は徹底しているので2023年は徐々に宴会需要も大きくなるのではないかと思っております。
2022年より始めたeスポーツ事業についてはニュースレター114号と116号で詳しく説明してきましたが、事業開始から約1年経過して新たな発見もありました。まず驚きなのが山口県内や柳井地域の方のご利用が意外にも多いことです。ご利用いただいた中には5歳のお子様がお父さんと一緒に宿泊されてeスポーツ(パソコンを使用)を楽しまれるというケースもありました。
熊本県から家族4人で宿泊されてeスポーツを楽しまれたケースもありました。和室にゲーミングPCを4台揃え高速有線LANに接続して家族だけでeスポーツができてさらに一緒に泊まれるホテルは全国でも珍しいようです。
1990年以降に生まれたデジタルネイティブ世代は33歳。デジタルリテラシーが高い世代が親になり、お子様が今後の教育現場では必須となるデジタル教育についていけるようにと一緒にeスポーツをされる光景を何度も見ました。当ホテルの支配人でeスポーツの責任者をしている松前あつしも1996年生まれで、イベント等でeスポーツ業界の方やプロゲーマーの方とお会いする度にいろんなことを吸収しているようで非常に助かっています。
2022年は「学生の教育×eスポーツ」「高齢者の健康×eスポーツ」「外国人との交流×eスポーツ」という3つのテーマで講演会や体験会を開催しました。
2023年はデジタルが苦手な40代~60代の方(私を含む)を対象に難しいことはとりあえず抜きにしてeスポーツの楽しさを味わっていただく機会を提供しようと考えております(楽しいことからデジタルに馴染む試みです)。
ダイエット実践報告 その110「痩せると選択肢が増える」
『2022年はこんなことした。2023年は何をしようか』
毎年お正月にそんなことを紙に書いてファイルに収めています。綴じているファイルが分厚くなったのでいつからこれをやっているのだろうと見てみたら2003年からなので、今年でちょうど20年分のファイルができました。
直近3年間のコロナ禍では「移動の自粛」「宴会の自粛」が求められホテルは積極的に営業ができない状況でしたので、会社を守ることが優先事項の1番になりファイルには仕事のことばかり書いていました。「現実をありのまま見て受け入れる」という、この紙に書き落とす作業の効用というものは大きく柳井グランドホテルは暇な3年間に宴会場と宿泊用の客室をすべて改装できました。
さらに新事業として個室を多く持つホテルの特徴を活かし学生、高齢者、外国人を対象に安心安全なeスポーツ施設を始めました(もちろん愛好家の方も大歓迎です)。
「現実をありのまま見て受け入れる」というのはダイエットを始める時にも大変重要だと思います。現在自分が太っているという現実はこれまでのライフスタイルや考え方が原因であると認めないと自分を変えることはできません。
11年前の私も『食べたい!』という強烈な禁断症状に苦しみながらダイエットを続けました。しかし1ヶ月で10キロ減ったことで『継続する』というモチベーションも上がりました。
今回は2022年11月の血液検査の数値をダイエット開始から1年後の2013年の数値と比較して報告します。
肝臓:γ-GTP 13(2022年) 12(2013年)
糖尿:HbA1c 5.6(2022年) 異常なし(2013年)
コレステロール 143(2022年) 170(2013年)
尿酸:UA 3.3(2022年) 異常なし(2013年)
異常なしでした。医学的知識は皆無ですが11年前に体重が110キロまで増え『このままでは死んでしまう』と自覚して始めた食事制限と運動の成果だと思います。今回は検査のことを忘れていて前日お酒を飲んでしまったので、検査結果が出るまで心配でしたが数値の異常はなく、逆に一晩で変わるものではなく、日頃の生活習慣が大切なのだと知りました。
11年間30キロ減量した状態をキープしている私が言えることは、一番大変なのは最初の1年間。特に始めて1ヶ月は食事を極端に減らさないと、太っている人は少々食べなくても体内に栄養が備蓄されているので、運動しても脂肪が燃焼して減り始めるまで2週間かかるのです(ご注意:超松前解釈)。
目標の体重まで減らしてしまえば維持するだけなので適度な食事制限と運動をすれば大丈夫です。『リバウンドの心配はないのか?』と思われる方もあるかもしれませんが、それは適度な食事と運動をやめてしまうからリバウンドするのであって、継続すれば絶対にリバウンドはしません。
「30日で成果が出る○○ダイエット!」
みたいなものに振り回される人がいますが、勉強でもスポーツでも「やり方・方法」というのは無限にあります。賢くなるために本を読む、サッカーが上手くなるためにランニングやストレッチをする。それ以外にもやることはありますが、本を読む、足腰を鍛える、柔軟な体を作るというのは上達するために避けて通れないことです。それと同じようにダイエットをする上で食事制限と運動が重要だというのは常識です。それなのに「もう甘いものや揚物を我慢しなくていいんです」みたいな話を信じたくなるのは、『痩せたい』じゃなくて『食べたい』が願望の一番になっているのではないでしょうか。
2023年にやりたいことですが、「やりたいこと」という表現より「やらなきゃいけないこと」というのが正確なのですが、それはeスポーツという新事業を始めたので、まだまだ日本では知名度の低いeスポーツの素晴らしい点を多くの方に知っていただかなくてはなりません。そうするとこれまでよりももっともっと仕事をしなくてはならない。そうなるとやはり身体が健康でないとと最初に戻る…
ということでダイエットも12年目を迎えますが、適度な食事制限と運動という当たり前をまた1年間継続します。
【今月の学び】ダメなものを改善するためにはそれ以前の自分を全否定するくらいの覚悟がいる。
めざせTOEIC Test 700点オーバー~ホテルマンのドラゴン桜~ その90
「日本語脳と英語脳」
英語コーナー担当の松前あつしです。2022年よりeスポーツの担当にもなりました。本年もよろしくお願いいたします。
2022年7月22日(金)柳井グランドホテルで米軍岩国基地のファミリーの皆様を対象にeスポーツ体験会を開催しました。言語や文化の壁も乗り越えて楽しめるのがeスポーツのメリットですが、実際にアメリカ人の方にeスポーツをご案内するのは初めてでしたので、eスポーツ担当として自分なりに準備してからイベントに臨みました。
“Use the left stick and the charactor moves.”
「左スティックでキャラクターを操作してください。」
司会用の原稿を英語で用意しておき、さらに最低限の操作を英語で説明するボードや想定される会話のフレーズ集も作りました。上記の一節はその一例です。準備の甲斐あってか言葉に詰まることはほとんどなく、イベントも成功させることができました。イベントの数日前から英語の読み書きを繰り返したことで「日本語脳」から「英語脳」にきちんと切り替えることができたような気がします。
一方で、先日当ホテルの鉄道おもちゃ遊び放題宿泊プランにアメリカからご予約を頂き、アメリカ人のご家族が来られた際は私の英語脳の準備が充分でなかったために日本の鉄道・電車について伝えたい内容を上手く表現することができませんでした。幸いそのご家族は写真をたくさん撮っておられ、アメリカでは見られないコンテンツだということで満足されたようでした。しかし英語脳の準備ができていればもっと良いおもてなしができていたのではないかと反省しました。
柳井グランドホテルホームページは海外向けページと翻訳機能も用意してあるので、入国制限が緩和され今後日本の鉄道のプラレールで遊べるプランや瀬戸内海で釣りができる釣りパック、eスポーツプランなどのご利用が増えることが考えられるので海外のお客様向けの準備対応を進めてまいります。
柳井市で日々暮らしていると、英語を話す方にお会いすることはほとんどないため、日本語で考えて日本語を話す日本語脳になってしまいます。日本語脳になること自体は自然なことですが、そこで突然英語に切り替えようとすると、日本語で考えて英語を話そうとするため、伝えるべき内容より翻訳を優先してしまいます。私の場合、英語で言葉に詰まるときは大体こうなっている気がします。
英語を話すときは、翻訳ではなく伝えたい内容を簡潔に表現することを意識する。話したいことの本質をシンプルに表現すれば、使う英語のレベルが下がり話しやすくなります。試験の時は別ですが、まずは「翻訳するぞ!」という意識を捨てることから始めてみたいと思います。