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ホテルからのお知らせ

ニュースレター

2022.01.06

笑いあり、涙あり おもてなしの悪戦苦闘! VOL.114

2022 年春より柳井グランドホテルは高齢者・学生を対象に安心・安全な e スポーツ施設を始めます。今回はその新事業についてご説明をさせていただきます。少し退屈な説明から始まりますが、そこから始めないと、「なぜ人口が約 3 万人の山口県柳井市で、都会でしか成立しないような e スポーツ事業を始めるのか?」ということの説明ができないので、少し辛抱して読んでいただけるとありがたいです。では始めます。

e スポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポー全般を指す言葉で、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称です。陸上競技やサッカーなどの体を動かすフィジカルスポーツの対極として、囲碁や将棋などの頭を働かせるマインドスポーツという概念がありますが、e スポーツはマインドスポーツに含まれる分野と言えるかと思います。

e スポーツというと若者、愛好者、プロゲーマーがするものと思われがちですが、実は e スポーツには世代やハンディキャップを超えて競えるメリットがあります。障害者向けの大会や老若男女が楽しめるイベントが日本でも開催されていて、さらに海外では e スポーツのチーム戦において高齢者のチームが若者のチームを打ち負かし一躍話題になったという事例まであります。実際に今の 60 代 70 代の方々は若々しくて、中には 80 代でも現役バリバリで活動をされている方もいらっしゃって、年齢を聞いてこちらが驚くようケースもあります。

e スポーツのような複雑な作業を同時に行う「マルチタスク能力」は高齢者になると衰えるのが通例でしたが、e スポーツをすることで高まることが分かってきました。また、国立長寿医療センターの研究チームは「社会とのつながりのある高齢者ほど認知症を発症するリスクが少ない」ことを明らかにしています。

e スポーツは競技であり、対戦相手と競い合うのが基本です。人と交流しながら楽しむので、社会的つながりを維持できるという効果もあります。学生を対象とした場合、ゲーム依存症などネガティブなイメージが強いようですが、従来のフィジカルスポーツが身体的理由でできなかった学生、言語・文化の違う外国人も、e スポーツならみんなが平等に取り組めるという教育的価値もあります。

これからは AI を使いこなせるような人材が求められますが、学生にとって e スポーツは理数系の能力を多角的に鍛える STEM(科学・技術・工学・数学)教育と強い関係があり、エンジニア育成につながると多くの教育機関が考えています。

言葉の壁を超えて相手と対戦できる e スポーツは国際交流にもつながります。外国人の子供達と日本の子供達がe スポーツで国際交流をすれば、同時にデジタル教育・英語教育にもつながります。今後、コロナが終息して外国人観光客が山口県柳井市にe スポーツを目的に訪れた際、地域の高齢者や子供達が気軽に対戦に応じて、盛り上がって外国人・高齢者・子供がハイタッチをするなんていうシーンは素敵です。私はこんな光景が現実になるよう取り組んでまいります。

それでは次に従来の e スポーツ施設と柳井グランドホテルの e スポーツ施設との違いについてご説明いたします。従来の e スポーツ施設は都会に集中していて、広いスペースで不特定多数が各々プレーするのが一般的でしたが、柳井グランドホテルではコロナ後は世界中の人々が感染症対策を最優先に考えるようになったことを重視して、個室を多く持つホテルの特徴を活かし完全個室・密回避で安心安全に e スポーツが楽しめるようにいたしました。

具体的にはホテルのシングル・ツイン・和室等の宿泊用の客室と、大・中・小の宴会場すべてに有線回線を導入しました。これによりお 1 人から家族、グループまでが人数に応じたサイズの個室で安定した高速通信環境のご利用が可能となります。

さらに、ホテルというと夜のご利用という先入観があるかと思いますが、これまで宿泊だけで販売していた客室を朝 10 時から午後 3 時までの時間利用できる、いわゆる「デイユース」の使い方でバス・トイレ・ベッド付の客室が利用できるようにいたしました。もちろん高速有線 LAN 完備で通信環境が良いので、コロナ禍で流行りの「リモートワーク」でもご利用可能です。疲れたらベッドで休憩できるし、シャワーを浴びることもできます。問題は価格だけです。

すでにご説明しましたが、従来の e スポーツ施設は広いスペースにゲーミングデスク・チェア・PC が何十台も並び、大勢の利用者が各々プレーを楽しむスタイルですから、清掃はお客様が帰ってからか、営業前に一斉に行うことになります。しかし宿泊する個室をお 1 人から貸切で使用できるメリットがある反面、利用者お 1 人のためにバス・トイレの清掃からベッドのシーツ交換、リモコンやスイッチ、テーブル、ドアノブ、ゲーム機器などの消毒といった業務が発生するので、価格を 1 時間数百円でご提供することなど到底できません。

「価格が安いのを選ぶか?それとも、安心安全を選ぶのか?」

これはコロナ禍で浮き彫りになったトレードオフ問題です。どちらが正解ということはありません。どちらにも長所と短所があります。柳井グランドホテルはコロナという経験をして後者を選択したということです。e スポーツ部やグループで宴会場を貸切にする場合は、お一人当たりの価格は宿泊用の客室を使用する場合よりは割安になります。

話が価格・衛生に脱線してしまいましたが、新業態を始めるとなると商品の内容や価格についてきちんと方向性をお示ししておかないと、お客様にご迷惑をかけてしまうので、社長の私が開始前に宣言しておく必要があると感じお話しました。

e スポーツ事業を始めるにあたり導入した設備の話に戻ります。高齢者のご利用を考慮して全客室のユニットバスを新たに手すり付きで床材も滑りにくく転倒防止効果のあるものに取り換えました。また客室のテレビを新たに大型の壁付けタイプにしたので、ゲーミング PC を使用する際、デスクが広々と使えます。PC との接続も可能です。e スポーツ部やグループが宴会場で e スポーツをする際はプロジェクターで100 インチスクリーンに投影した状態でチーム戦なども行えます。

今春から本格的に始める e スポーツ事業について私は焦っておりません。コロナ禍で待つことには慣れました(笑)。小さく始めてじっくり育てていこうと考えております。そこでまずは e スポーツについてのご理解を深めていただけるように 2 月 6 日(日)と 3 月 13 日(日)の 2 回、専門家による講演会 & 体験会 & エキシビションマッチを企画しました。

スタートアップ事業 第 1 弾
日 時:2022 年 2 月 6 日(日曜日) 13:00 ~ 16:00
第一部:講演『健康を考えよう』『e スポーツって、なに?』
    演者 朝本俊司(Green Sports Alliance 理事)
第二部:『e スポーツとふれあってみよう!』(朝本医師監修による e スポーツ体験会)

スタートアップ事業 第2弾
日 時:2022 年 3 月 13 日(日曜日) 13:00 ~ 17:30
第一部:講演『e スポーツの教育的価値と地方創生の可能性』
    演者 大浦豊弘 (第 1 回全国高校 e スポーツ選手権 大会プロデューサー)
第二部:『山口県 / 島根県 高校 e スポーツ部 エキシビションマッチ』『e スポーツ体験会』

会場は柳井グランドホテルです。e スポーツに興味のある方だけに限定してメールのみで予約を受け付けます。参加希望の方は e-mail で住所・氏名・電話番号を入力してタイトルに「〇月〇日の e スポーツ講演会に参加希望」と必ず入れてください(タイトルなしは無効です)。下記メールアドレスで受け付けます。
info@yg-hotel.co.jp

後日、柳井グランドホテルからの返信があって予約成立となります。参加料は無料ですが人数制限を致しますのでご希望にお応えできないケースがあります。予めご了承ください。お問い合わせ・予約は e-mail のみとさせていただきます。

最後にきっかけについてお話しします。私が e スポーツを事業化しようと考え始めたのは 2020 年の2月のことです。その頃プロレスのタイガーマスク選手の講演会が柳井市であり、前日の食事会でタイガーマスク選手に同行して来られた新日本プロレスの医事委員を務める朝本医師の隣に偶然私が座っていて、実は朝本先生は地元柳井高校のご出身(現在は東京でご活躍中)で私の先輩だということがわかり、柳井を盛り上げたいねと話をするうちに「柳井を e スポーツの街にしては?」という会話をしたことがすべての始まりでした。

おそらく柳井グランドホテルの e スポーツ事業はコロナ後に計画された数少ない e スポーツ事業の1つだと思います。(コロナ前に計画された事業がコロナ後にオープンしたというケースはありますが、柳井グランドホテルは計画からすべてコロナ後に考えられた e スポーツ施設という意味です)朝本先生は新日本プロレスの選手以外にも多くのトップアスリートを医療の面でサポートされておられる脳神経外科医です。また元マイクロソフトで現在サードウェーブに所属され全国高等学校 e スポーツ連盟理事を務める大浦豊弘氏の講演会では e スポーツについて最新の事例を聴くことができます。講演会の内容や講師のプロフィールについての詳細は末尾に記載いたします。

e スポーツ事業開始にあたり現在新たにホームページを製作中ですが、まだまだ e スポーツを知らない人も多いので今回の講演会や体験会の模様は後日動画に編集して公開します。新しいホームページの本格オープンは 3 月になります。直近の e スポーツの全国大会には約 2300 校の高校 e スポーツ部が出場しています。e スポーツの甲子園のような大会に柳井地域の学生が出場したら盛り上がるのではないでしょうか。コロナ禍で、柳井グランドホテルでは『鉄道おもちゃ遊び放題宿泊プラン』のような家族で和室にこもって遊ぶプラン人気です。今後は、おじいちゃんおばあちゃんとお孫さんが和室でニンテンドースイッチを楽しむ『3世代参加型プラン』に人気がでるような気がします。ハイスペックゲーミング PC もニンテンドースイッチも両方あってお好きな方を選べるというのも柳井グランドホテル e スポーツ施設の特徴です。

長くなりましたが、都会の e スポーツ施設との違いをご理解いただいたうえでご利用頂きたいと考え、私なりに丁寧に説明をさせていただきました。

春からボチボチ始めます。応援をよろしくお願いいたします。

 

スタートアップ事業第 1 弾 朝本俊司医師による講演会・体験会

『eスポーツで健康・街おこし』

この度のeスポーツ事業は過疎化が進む柳井市、そしてコロナ禍における世の中の疲弊、これらを乗り越えるべくeスポーツを源に、柳井市を元気にしていこうという取り組みです。実はこの取り組みは、2015年9月に国連で決定されたSDGsを達成するための大きな役割も担っています。一見、距離のあるeスポーツとSDGsですが、この二つのワードは大変関連性があります。eスポーツの素晴らしさ、ポテンシャルを十分にご認識・ご理解頂くための講演会・体験会となっております。

講師プロフィール

朝本 俊司(あさもと しゅんじ)

地元山口県立柳井高等学校卒業、牧田総合病院脊椎脊髄センター部長、スポーツ専門外来部長

専門分野 脊椎脊髄疾患、脊髄腫瘍、血管障害、脳神経外科疾患

認定資格 日本脳神経外科専門医、日本脊髄外科学会認定指導医、日本脳卒中学会専門医、日本体育協会公認スポーツドクター、日本アイスホッケー連盟医・科学委員

所属学会 日本脳神経外科学会、日本脳神経外科コングレス、ドイツ脳神経外科学会、ドイツ脊髄外科学会、日本脊髄外科学会、日本脊椎脊髄病学会、日本脊髄障害医学会、日本脳神経外傷学会、日本臨床スポーツ医学会、日本脊椎・脊髄手術手技学会

経歴 自治医科大学大宮医療センター脳神経外科、東京都立荏原病院脳神経外科、ドイツ・ギーセン大学病院 脳神経外科、国際医療福祉大学三田病院 脳神経外科・脊椎脊髄センター、国際医療福祉大学医学部 脳神経外科 教授

所属スポーツチーム・団体 新日本プロレスリング 医事委員、東北Free Blades(アジアリーグアイスホッケー)専属チームドクター、Green Sports Alliance, Sustainability Director、日本ボクシングコミッション コミッションドクター、東洋大学体育会ボクシング部 チームドクター、法政大学 体育会アイスホッケー部チームドクター

全国高等学校eスポーツ連盟理事大浦豊弘氏による講演会・eスポーツ部エキシビションマッチ

『次世代を担うデジタル人材育成の環境を作る』

「世界時価総額ランキング」。平成元年には日本企業が1位から5位を独占していました。しかし、30年後はアップル、アマゾン、グーグル、マイクロソフト、Facebookといったテック企業が独占しています。このような現状を変えていくには、STEM(科学・技術・工学・数学)に優れた人材を育てていかなくてはなりません。第一部はeSportsの教育的価値と社会的意義を十分にご認識・ご理解頂くための講演会。第二部は中国地方の高校eスポーツ部によるエキシビションマッチを行います。

講師プロフィール

大浦 豊弘(おおうら とよひろ)

山口県出身

日本マイクロソフトで日本のコンシューマーPC市場拡大に関わる数々の施策に従事。その後、サードウェーブでeスポーツ事業を推進し「第1回 全国高校eスポーツ選手権」大会プロデューサーを務める。2019年11月に全国高等学校eスポーツ連盟 理事に就任。現在、全国各地で「eスポーツの教育的価値」を伝える講演などの啓発活動を精力的に実施中。