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ホテルからのお知らせ

ホテルマンと漁師の釣り情報

2009.07.18

VOL.9 五目釣りの醍醐味とは?

ハモのおいしい季節です。

京都では柳井周辺で採れたハモが良い値で取引されるそうです。だから、調理されてお客さんの目の前に運ばれる時には小さな切り身が大変な価格になっています(笑)。

ハモは湯引きにして、酢みそで食べるのが一般的ですが、若狭焼きや天ぷらもおいしいし、私共のホテルでは今年、ハモを柳川風に調理したり、冷やし茶碗蒸しにしたりしましたが、これがまたたまらなくおいしかったですねぇ。

旬の食材をたらふく食べる贅沢は、田舎に生まれた人間の特権かもしれませんね。

さて、今回も田舎を満喫するために、九州福岡からハーレーダビッドソン福岡、ハーレーダビッドソン福岡WEST、ハーレーダビッドソン北九州の社長以下スタッフの皆様が前回2年前の冬に続き釣りパックに参加してくださいました。


「ハーレー軍団二度目の釣りパック参戦も大漁」

7月13日(月)中潮 干潮6:00 満潮11:54 波高0.5~1.0メートル

まだ梅雨明け宣言はされていない山口県ですが、この日は先週までの大雨が嘘のように晴天に恵まれました。

10時出港という、ちょっとゆっくりのスケジュールでしたが、最初から鯛がバンバン釣れました。

五目釣りの枝三本仕掛けで錘は25号、エサは活きエビを使いました。


ハーレーで漁港に乗りつけ、


漁船に乗り換え釣りに行く。

鯛は巻き上げるときに抵抗してグングン引くので、他の魚よりも手ごたえが楽しめます。

ただ、この日は瀬戸内海にしては珍しく波が高かったので、数名が船酔いをしてしまいました。

これだけは仕方ないですね。

私もみなさんがお祭りをした時にほどくお手伝いをしたりしていて、不覚にも急にムカムカっと吐き気をもよおしてしまいました。

この時は遠くを見たり、よそ事を考えたりして、なんとかお客さんの前での失態を防ぐことができましたが、釣り情報の取材のためにガイド役をかってでた私が船酔いをしていたら恰好がつかないところでした。

ジーっと下を向くと船酔いしやすい。かなりの揺れを感じながらもほとんどの方が船酔いしなかったのは、この日は最初から最後までずっと釣れ続けたからでしょう。

それにしてもこの日はお祭りが多かった。

潮の流れが速い時は、釣り糸をピンと張っておかないと仕掛けがどんどん流されて周りの人の仕掛けと絡まってしまいます。

基本動作ですが、マスターしておかないと釣果だけでなく、周りの人に迷惑をかけてしまいます。


鯛をダブルで釣る


ウマヅラハゲをゲット


良型の鯛をゲット


二人同時に鯛を釣り上げる

今回漁師さんがこれだけ絶好のポイントに案内してくれたにもかかわらず、釣果に差が出たのは、

「エサはまずエビの尻尾を取って、針はエビが真っすぐになるように深く入れすぎない」
「錘が海底に当たるまで下ろし、底に着いたら糸をピンと張っておく」

というたった二つの基本動作でした。なぎの状態なら特に難しいことでもありませんが、今回のように潮の流れが速いと、錘が底に着いた感覚がわかり難いので、魚が釣れ
難くなるのです。

さらに、潮が止まってしまってからは、魚のアタリに合わせて竿を引き上げないと、潮が動いている時のように魚の方から針に引っかかってはくれませんので、

「急に釣れなくなった」

ということになるのです。
今回最後までコンスタントに釣り続けたのは西本社長でした。

西本社長は前回底がとれなくて、小さなアジがわずか2~3匹という悲惨な釣果でしたが、今回は感覚をつかみ、鯛だけでなく、シマアジや良型のウマズラハゲまで釣り上げました。

取材班として乗り込んだ私も、船酔いで一人脱落者(50センチのエソを釣り上げて力尽きました)がでたので、途中からカメラを片手に釣りました。

素人の日記に近いようなものとはいえ、このような釣り情報を発行していれば、理屈だけは一人前になってしまうもので、前述の基本動作も度々漁師さんが言うを聞いているので、そこだけは押さえています。

だから、今回のような好条件の場合は、私はほとんど入れ食いの状態でした。

午後1時過ぎ、別の船(この日は3隻)の漁師さんからそろそろ終わりにしようかと私の携帯に電話があり通話している最中に、突然もの凄い力で私の竿が引き込まれました。

「終りでいいけど、凄いのがかかったみたいだから、これを上げてから帰港します」

と携帯電話をポケットに突っ込み、私は未知の大物との格闘に専念しました。

鯛のように「ドンドンドンドン!」というリズムの良い引きと違い、ゆっくりと海底と船上で綱引きをするような力強さだから、力任せに巻き上げるとハリスが切れてしまいます。

これまで漁師さんのテクニックを間近で見てきて目に焼きついた動作をイメージしつつ、引きの強い時は逆らわずに魚が疲れるのを待って、魚がおとなしくなった時に少しずつ巻いていき、数分後やっと魚影が見えてきたのを目を凝らしてみると、なんとそれはハモでした。

ハモは強烈な歯を持っているので、指を噛まれると食いちぎられてしまいます。でも、せっかくだから持ち帰って食べたいので、海面まで上げて網ですくってもらいました。

そして釣り終了。


ハモはおいしいけど危険

岸に上がって15名の釣果を見てみるとまさに大漁。
一番多かったのは鯛で、それ以外にホゴメバル(九州ではアラカブ)、トラハゼ、ギザミ、丸ハゲ、ウマズラハゲ、シマアジ、キス、グチ、エソ、ハモ。3時間でこれだけ釣れれば最高でしょう。
いいポイントに案内してくれて漁師さんに感謝です。

最後にお楽しみの浜料理をみんなで食べました。
この日の献立は、

お刺身(サザエと鯛)
鯛の煮汁でダシをとった漁師風ソーメン
メバルの唐揚げ
鯛めし
鯛の潮汁(うしおじる)

と大変豪華でした。お陰様で大変多くのお客様に利用していただいている私共の釣りパック“穴場へご案内!”ですが、企画した私が一番力を入れているのが、釣りよりもホテルの夕食と海辺で食べる昼食。


みんなで浜料理を食べる

特に、今回の魚の煮汁でソーメンを食べるというのは、都会の人には初体験かもしれません。あっさりのソーメンに甘辛く濃厚な煮汁を絡めて食べるという漁師さん独特の食べ方を一度してしまうと病みつきになってしまいます。

よくフランス料理やイタリア料理を食べる時に、残ったソースをフランスパンに付けて食べたりしますが、煮魚の汁にソーメンを絡めて食べるというのはまさにその感覚です。

この日の鯛めしも素朴でうまかったぁ。

煮汁で食べるソーメンの濃厚味わいと違い、炊き込みめしは薄味ほどうまい。釜めしを売り物にしている飲食店は結構ありますが、うっすら塩味でおいしい釜めしを食べさせてくれるお店はあまりありません。

炊き込みめしやお澄ましは、はじめは物足りないくらいで、途中から素材の味がじわじわとわかってくるくらいの味付けにすると、全部食べた時にちょうど後味が良いんです。

ホテルの夕食“漁師さんの晩餐”では、お刺身、瀬戸内の小魚の唐揚げ、濃厚なブリ大根、魚のアラをふんだんに使った味噌汁などを大鉢で豪快にご提供しています。

これでもかというほど贅沢に魚のアラを使ったブリ大根と味噌汁は大人だけでなくお子様にも大人気です。
残念ながら私共では一流ホテルのおもてなしはできないのですが、その代り田舎の醍醐味は十分に満喫できます。

「釣れなくても楽しめる究極の体験型グルメツアー」

と私は言っております(笑)。

福岡のハーレー軍団の皆さま。皆さまの大好きな“アラカブ(ホゴメバル)は春が一番よく釣れます。ですから次回の社員旅行は春にされてはいかがでしょうか。

またのお越しを心よりお待ち申し上げております。