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ホテルからのお知らせ

ホテルマンと漁師の釣り情報

2006.06.16

VOL.5 すべてはポイントで決まる!?

6月13日(火)晴れ 中潮 満潮 8:59  干潮15:42

晴天でべたなぎというまたまた最高のコンディション。

釣りのメンバーは漁師さんが2人とホテルマンの私に板前の生野さんの4人で午前8時10分に出港。本日のポイントは漁港から約30分のところで、漁師さん自身、この日が2回目の挑戦ということでした。

1週間前に私が、「今回は何を狙うんですか?」と尋ねた時は確か「キスいこうか!」と言っていたはずが、突然チダイに変更ということだったので、私はてっきり前回の釣り情報VOL.4で“チダイ狙い”と言いながらあまり釣れなかったのでそのリベンジなのかと思っていました。ところが・・・

「あっ、きたきた。」「おっ、こっちも。」「俺も。」

今回特にお伝えしたかったのは、実はこれらのチダイはすべてサビキで釣り上げたと言うことです。

サビキで鯛を釣る。

これってけっこう非常識なことかもしれませんが、事実なのです。しかもおもしろい。なんと言ってもハリスが0.8号なんだから、うまく揚げないとすぐにハリスごと持って行かれてしまうのです。

「25センチオーバーのチダイは力が強いから、竿のしなりを最大限に利用しながらゆっくり巻かないと!」

   

   

と漁師さんに教えていただきながらトライするのですが、リールを巻く手が疲れてちょっと持ち替えた瞬間に逃げられてしまう。

そして、それをまた漁師さんに「松前君。今持ち替えたでしょ。」と指摘される。

「えっ、それだけで?」という感じでしたが、魚に逃げられたことよりも、
そんなちょっとした身のこなしのミスを簡単に指摘してくれる漁師さんの洞察力が「凄い」と感じました。

そして、そんな目で漁師さんの釣りを見ていると全く“りきみ”がなく、変な例えかもしれませんがジャッキーチェンの映画の最初のシーンで、力ずくで向かっていくジャッキーチェンが、80歳を越えたような師匠に簡単に負けてしまうような、まるで仙人のような身のこなしなのです。

ハリス0.8号のサビキでのチダイ釣り。せっかく水面まで揚げたのに寸前で逃げられるというスリルは、暑さによる疲れを吹き飛ばす程の興奮がありました。いつもの釣りも、ルールを変えて競うと未知の楽しさが味わえることを身をもって体験しました。

釣果はこの通り


開始後1時間


開始後2時間


開始後3時間

 

【板前さんのワンポイントアドバイス 第4回 鯛のホイル焼き みそ味と塩バター味

私はかなりの食いしんぼだと思いますが、そんな私が本当に食べたい料理というのは、実はかなり素朴な料理です。

(本当はシンプルな料理を調理するのが一番難しいんですけどね…..)

1.内臓や鱗をキレイにとって、タイを3枚におろします。

2.具材は25センチ程度のチダイの場合、みそ味はもやし2分の1袋、キャベツ8分の1、人参2分の1、タマネギ4分の1。
塩バター味は占地2分の1、エリンギ1本、人参2分の1、タマネギ4分の1を写真のように小さく切って下さい。

みそ味
※みそは、赤みそ100g、砂糖50g、みりん35cc、酒35ccを混ぜます。

塩バター味
塩バター味の方はチダイに軽く塩とコショウをふります。

3-1.みそ味の場合、アルミホイルに油をしいて野菜、チダイ、みその順でのせます。

3-2.塩バター味の場合、アルミホイルに油をしいて野菜、チダイ、バターの順でのせます。

4.ホイルで包んでからオーブンで焼きます。180度で約20分を目安に、臭いなどに注意しながら、焼き具合を調整してください。
※魚のサイズや、野菜の水分などによって焼く時間は微妙に変わります。

5.鯛のホイル焼きが完成。一番下に野菜を置くから鯛の身がしっとりと焼けます。たっぷり野菜だからお子様にとってバランスがよい上に、どちらの味付けもビールや日本酒に相性抜群なので、お父さんのおつまみとしても最高の一品です。

 

ハゲの薄造り

   

ハゲと言えばなんと言っても大きなキモがうまい。これをポン酢にといて食べる。
この時ばかりはビール党の私も冷たい吟醸酒が欲しくなります。

チダイの松皮造り

   

鯛の松皮造りは、普通の刺身よりもコリコリした歯応えと皮の下に隠れたうま味が味わえます。

チダイの骨蒸し

   

鱗と内臓をきれいに取ったら、昆布の上にチダイのせて軽く塩をふってから日本酒をかけます。
蒸し器(中火)で20分ほど蒸したらできあがりです。
調理は簡単ですが、ポン酢で食べると最後の汁までおいしく飲み干せる極上の一品です。

 

「雑になったら絶対に釣れないよ!」

まるで、心を見透かされたような言葉でした。
8ヶ月ぶりの釣りに、前日はワクワクして眠れなかったほどなのに、ふと気が付いてみると多少飽きてしまって一生懸命に遊んでいない自分がそこにいました。

あらためて漁師さんの釣りを観察すると、日頃の漁では5キロや10キロの鯛と格闘しているはずの漁師さんが、たった数百グラムのチダイを子供のような無邪気な顔をして楽しそうに釣っている。

深さが違うと思いました。

釣りに行って、同じ場所で、同じ道具で、同じエサを使っているのに、ある人だけが釣り上げているという光景がありますが、こんな時に釣れる人というのは、日頃から一生懸命に釣りを楽しんでいる人なんだと思います。

釣れなくて楽しくないのではなくて、楽しんでいないから釣れないのだと知りました。
(今回のポイントでは太いハリスでは釣れないことが漁師さんの前日の調査でわかっていました。)