２年前に初めて釣りパックを堪能した私は、気の合う仲間との飲み会の席で、釣りの話題になると
【･･･サビキでアジを釣っていたら、カンパチが釣れた】
と興奮気味に喋り続ける。すると仲間が、

『どこで？』　
【･･･柳井！】　、　
『いくらで？』　、
【･･･舟釣りでぇ１泊３食、道具と餌代、更に舟代も込みで18,900円！】、
『こりゃあー行くしかないじゃろ！！』

と仲間達は即決。しかし所詮、酒の席での約束事かと半信半疑だったところ、翌日、

『いつ行こうかね？』
【･･･へっ？マジで行くん？】、
『あったりまえじゃろ！！！！！』

･･･と、いうことで迎えた10月7日(土)、秋晴れの空、海はベタ凪、最高の釣り日和！

そして今回の狙いは『鯛』　舟は胸踊らせる一行6人を乗せ15分後、漁師さん厳選のﾎﾟｲﾝﾄで、2本の針に生き海老を付け、第1投を一斉に振り出す。
底釣りということで、海底におもりが着くと1竿分巻き、当たりを待つ。･･･すると、いきなり

『きっ、来た』
『っこっこっちも』
『俺もじゃ』

一斉に全員の竿がしなり、力強い引きが！
海底まで約50-60ｍということもあり、ググッとくる力強い快感は続く！そして漁師さんからは、『その引きを楽しんでぇっと激が飛ぶ』、しばらくし色鮮やかな魚影が見えると、歓喜の瞬間が！

『鯛じゃあ！！』

舟釣りは初めてという女性が、一気に鯛が2匹釣れる、ダブルも連発。最初の潮止まりとなる1時間の間、鯛を中心に、グチ、アジ、ホゴ、トラハゼが入れ食いで、思わず、『いつもこんな感じなんですか？』と漁師さんに聞くと、

『いやいや今日は朝から絶好調』

ということで、舟の上ではお祭り騒ぎが続いた･･････私を除いて。
最初こそ調子が良かったものの、

『おっと、来た』『っこっこっちも久々』とリールを巻くと、

『あっあれ、からまっちょーじゃん』

と言った感じで、仲間全員と別の意味で迷惑なお祭り騒ぎを繰り返してしまった有様。
約３時間で７回。後で教えて戴いた話では、舟が流されながら釣っているので、定期的に棚を合わせないと、道糸が出過ぎて隣の人だけではなく、思いもかけない反対側の人とお祭りをすることになるとか･･･

『早く言ってよ』、と言うと『普通気付くじゃろ』と逆に説教をされてしまった。
まぁ今回は、釣り仲間を紹介したということで、全員が釣れるより、一人ぐらい釣果の悪い引き立て役がいるでしょ？と強がっておいたが、悔しいなぁ。

よく考えると、漁港の前で『黒猫』が車の前を横切り、みんなが『こりゃあ、縁起が悪い』って言っていたのを思い出し、１人で厄を被ったんだと、自分を言い聞かせた。　

当初、釣果はまずまずと言っていた漁師さんだったが、漁港に着いた後で舟にある、いけす内の魚を全部すくい上げると、待っていた他の漁師さんが

『こりゃすごい！こんだけ鯛を釣ると、明日からおらんで！』

っと、冗談交じりに驚いていたのが印象的でした。

鯛のシーズンはこれから始まるということだが、今年は幸先の良いスタート。これから、鯛はどんどん大きくなるということなので、今年の鯛釣りはまさに『鯛漁（大漁）の予感』がする楽しい釣りパックでした。ありがとうございました。

記　お祭り戦隊　鯛レンジャー yuuki　より　2006.10.7-8