先日、友人の一條さん(宮城県鎌先温泉で500年以上続く旅館“湯主一條”の20代目当主)と“SHO-CHU BAR高山(東京都港区新橋1-11-5 コルティーレ銀座ビル2F TEL:03-3569-0502)”に行きました。
このお店の素晴らしさを一言で表現すると『委ねる楽しさ』でしょうか。店主にお酒の知識で挑むのではなく、体の力を抜いてもてなしを受ける。委ねるというのは贅沢なことだと思います(写真上左 500種類以上の焼酎)。
一杯目は“さつま寿”。前割りといって、瓶の中で水で割って寝かせ焼酎と水を馴染ませたものを“黒千代香”という燗付器で温めた究極の湯割りでいただく。
マスター:「このくらいでよろしいでしょうか?」
一條さん:「ボクはもう少し温かい方が好き」
そんなやり取りを終えて乾杯。お通しは壷に入った梅干。「とりあえずビール!」という慌ただしさとは違い、まるで厳粛な儀式のような仰々しさが私には新鮮でした。 |
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黒千代香で焼酎を燗する。 |
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お通しは壷に入った梅干し。 |
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2杯目は“六代目百合”。これはロックでいただきました。ボールのようにカットされた氷だから溶け難く、ゆっくり味わえます。料理も美味しく、焼きたてのうるめの苦みが焼酎の甘さを引き立ててくれます。
「銘柄は知らないけど焼酎は大好きで、好奇心旺盛だから、最初の二杯とは特徴の違うのをお願いします!」
そうして出された3杯目は“伊佐小町”。実は会話が弾んで、焼酎の銘柄を書き留めるのを忘れていたのですが、帰り際に店長さんが手書きのメモをくださいました。
これは嬉しいサービスで記念になります。クールなんだけど実は温かい。何をしても常に泥臭い私はそんな仕事ぶりに憧れます。2時間が本当にあっという間でした。 |
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丁寧に焼かれたうるめ。 |
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仕上げのしじみ汁。 |
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お品書き。 |
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