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ホテルからのお知らせ

ホテルマンと漁師の釣り情報

2020.04.10

VOL.13 食べるまでが釣り!

釣り情報の更新は2008年10月以来です。お時間のある方は是非柳井グランドホテルのホームページから過去の釣り情報をご覧いただきたいのですが、2004~2008年までの間に「時期によって変わる釣れる魚」は網羅しています。

ですから、今回の釣りも時期的には過去の釣り情報と魚は同じですが今は2020年です。1回目の釣り情報から16年が経過しているので、アップデートするだけでも価値があると思って体験取材に行ってきました。

「自然環境が大きく変わっている中で16 年前と同じように自然相手のレジャーが成立しているのか?」

是非、そのような目線でご覧ください。

これから秋にかけて水温が上がるので釣りには最高のシーズンになります。釣り情報を再開してしまうと「仕事だから仕方なく」などと言いながら私自身のストレス発散のために開放的な海を求めて釣りに行く機会が増えそうです。
それでは釣り情報VOL.13 の始まりです。

4月2日(木)晴れ 中潮
満潮4時51分  干潮11時11分

晴天に恵まれましたが水温が低く海上は7メートルの北風が吹き白波が立っていて絶好のコンディションと言える状況ではありませんでしたが、2004年第1回釣り情報からのメンバーまっちゃん、料理長と3人で行ってきました。

午前9時に山口県熊毛郡上関町室津の漁港を出港してから15分ほどのポイントで釣りを開始しました。今回は前半はホゴメバル(カサゴ、アラカブとも言います)で後半はトラハゼを狙おうということでした。

ホゴメバルは2018年4月に大人気の釣り番組「大ちゃんの釣りへ行こう!」で柳井グランドホテルの釣りパックが取り上げられた時にもたくさん釣れたところが放映されましたが、上関では春から5月まではホゴ狙いと思っていただいていいと思います。エサは塩漬けイカナゴでした。

釣りを開始してすぐに私と同級生のまっちゃんにアタリがきました。まっちゃんが良型のホゴメバル(写真左側)で私はギザミ(ベラともいいます 写真右側)でした。

 

 

ホゴは岩場にいるので海底にきちんとおもりを落として誘わなくては釣れませんが、そのままじっとしていると釣り針やおもりが岩に引っかかってしまうので、おもりを海底にゆっくり下ろしたり上げたり、魚がエサをつつくのを感じ取るように根気強く行わなくてはなりません。

特に今回は4月2日でまだ海水温が低く魚の動きが活発じゃない時期なので、魚がエサをつついてくれるのを竿先に気持ちを集中しながら気長に待ち、魚がエサをつついたら慌てずに釣り針を魚の口に引っかけて釣り上げないと、ただ海底におもりを落としただけではエサだけが魚に取られてなくなっていたり、魚が釣り針を飲み込んでしまったり、岩の割れ目などに釣り針やおもりが挟まって仕掛けをダメにしてしまったりします。

魚の釣り方を言葉で表現するのってすごく難しいですね。釣りの経験のない方が読まれてもご理解いただけるようにと思い詳しく説明させていただきましたが、私の表現力が乏しいのでむしろ『魚釣りって難しそう!』と心配になられたかもしれませんが、一度経験してしまえば誰でも簡単にわかることなのでまったく心配しないでください(笑)。

しかも、これから温かくなり海水温が上昇したら、おもりを底につけた途端にアタリがくるようないわゆる「入れ食い」の時もあります。詳しくは柳井グランドホテルのホームページに過去の「釣り情報」「お客様の体験記」が掲載されていますのでご覧ください(釣りの動画も公開中です)。

 

 

 

今回は爆釣というような状況はありませんでしたが、常に誰かがホゴメバルかギザミを釣っていて、しかもホゴメバルは丸々とした良型サイズが多く釣れました。

2時間たったところで、仕掛けを替え、エサもゴカイにしてトラハゼを狙いました。前半のホゴメバルは岩場に生息していますが、トラハゼは砂場にいるので根がかりの心配がありません。しかし、昔はたくさん釣れていたトラハゼですが、近年は料理店でも提供されることが珍しいほど、市場ではあまり見かけなくなったので釣れるのか心配でした。

トラハゼは瀬戸内海を代表する美味しい小魚ですが、都会の方はこの魚の美味しさを知らないので、釣れても喜ばれません。しかし、子供の頃から瀬戸内海で遊んできた私達は美味しく食べるまでが釣りの醍醐味と思っているので、トラハゼが釣れるとすごく喜びます。

期待を込めての後半開始でしたが、海底におもりが着いた途端に私にアタリがきました。

 

 

丸々していていいサイズのトラハゼでした。これなら刺身にもできるなどとすでに夜の打ち上げについて盛り上がりながらみんなが順調に釣り上げ、9時の開始から4時間が経過したところでこの日の釣りは終了しました。

最初の釣り情報から16年の年月を経て、温暖化の影響もあり海の状態は随分と変わった気がしますが、私と同級生のまっちゃんの髪の毛の状態はそれ以上に変わり果ててしまったと、過去の釣り情報の写真を見て感じました。

まっちゃんは「しあわせギフト工房まつもと」を経営し、ブレイク前から日本酒の「獺祭」の販売を手がけるなど、美味しいものを見分ける嗅覚が素晴らしいやり手の社長です。

釣りの後、ホゴメバル、トラハゼ、ギザミを使った料理を食ながらまっちゃん提供のお酒を飲み夜遅くまで盛り上がりました。この贅沢な宴会の模様と料理の解説はニュースレターVol111で紹介しておりますのでご覧ください。

 

 

途中アオサギが羽を休めに来たのか、私達の船に30分くらい同乗していました。釣りをしている私達をジーっと見つめる姿は非常にユーモラスで、これも果てしなく続く広大な海と空のもとで贅沢に遊ぶ舟釣りならではの光景でしょう。

やはり釣りは楽しいです。30メートル以上の海底にいる魚が針にかかり釣り糸を通じて竿の先をトントンと引っ張るような感覚。私は小学2 年生の時にこの感覚のとりこになりましたが、あの時のワクワクは50 歳になっても同じでした。
次は夏に鯛釣りにいこうかなぁ。

 

動画紹介
1、良型のホゴ 2、トラハゼゲット 3、アオサギの訪問 4、本日の釣果
※文字をクリックすると動画が表示されます。

 

 

 

釣った魚を美味しく調理

今回釣れた魚は3種類。ホゴメバル、トラハゼ、ギザミ。
これらの魚を使って以下の料理を作りました。

打ち上げの模様や料理の調理法はニュースレターVol111で詳しくご紹介しておりますのでそちらを是非ご覧ください。

トラハゼの刺身 焼き霜造り(写真右上 以下時計回りで紹介)
トラハゼとホゴメバルの唐揚げ
ホゴメバルの煮付け
ホゴメバルとアサリのアクアパッツア
ギザミの味噌汁